2018年8月30日木曜日

10年ぶりにお声がかかり…


 お得意様の小室さん(仮名)。

 久しぶりに電話がかかりました。

 まちのでんきや「小室さん、お久しぶりです。お元気でしたか?」

 小室さん「ご無沙汰しております。実は茶の間の照明器具が点滅してて…。」

 ポス端末で履歴を確認すると、10年ぶりということがわかりました。

 お声がかからなくなる理由はさまざまですが…。

 久しぶりに小室さん宅を訪ねると、

 

 『あれ?いつも停まってた旦那さんのクルマがないなぁ。』

 外国製の小型車が印象的で、駐車スペースが1台しかなく、いつも営業車を停めるのに苦労した記憶が蘇りました。

 久々の訪問、積もる話は後回しにして、照明器具の点検を。

 ランプが点灯していたので、持参したグローランプ(蛍光灯を点灯させるためのランプで、蛍光灯交換時は、同時に交換するとよい)を交換しました。

 小室さん「息子が先日帰省したとき、蛍光灯を交換してもらったんだけど(グローランプを交換していない)ダメで…。」

 脚立に上り、手探りで照明のカバーを取り外していると、

 
 『アレ?旦那さんの写真…なんでこんな所に飾ってあるんだろう…もしかして…』

 小室さん「3年前に主人が亡くなって、(中略)どうしようか困ってたんですけど、でんきやさんのこと思い出したんです。」

 しばらくご無沙汰状態のお得意様から電話があり、久しぶりに訪問してみると、旦那様がお亡くなりになっていた。

 よくあるパターンかもしれません。

 小室さん「家電のことは主人に任せっきりだったので、なんにもできなくて。また、でんきやさんになんでも頼みますので、お願いしますね。」

 

 まちのでんきや「はい、どんなご用でも、いつでもご連絡ください。」

 久しぶりに懐かしい思い出話などで暫時談笑して、仏壇に手を合わせて、その日は退散しました。

 こんなケースで、また思い出していただける存在、それがまちのでんきやでしょうか。