テレビであまり大々的には報道されなかったのですが、このニュースが気になりました。
福祉施設浴場で男性2人死亡 浴槽で浮いているのを発見…(西日本新聞のサイトより)
(記事より)
(前略)福祉施設(中略)の浴場で、高齢男性2人が心肺停止の状態で浴槽に浮いているのが発見された。
(中略)発見時、お湯が出る蛇口が開いており、浴槽の温度は約48度だった(後略)。
お湯の蛇口が開いていたというのですから、温度が上昇したのに、ご高齢ということもあり、温度変化に気づきにくく…
事故なのでしょう。
ただ、浴槽温度48度というところに、引っ掛かりを覚えました。
48度といえば…。
お得意様のKさん。
シャワーの温度がぬるいとのことで出動しました。
出動は何度も何度も。
それは、給湯器の仕様における盲点でした。
Kさんが使用しておられる給湯器は、風呂温度と給湯温度というそれぞれの設定があり、Kさんはぬるめのお風呂がいいとのことで、設定温度を38度に設定するのが日常でした。
ところが訪問時、給湯温度が38度。
給湯温度を風呂温度と勘違いし、設定を38度にしていたことが原因でした。
給湯温度、つまり、シャワーから出るお湯の温度が最高でも38度、それではぬるいのは無理もありません。
実は、この誤解、最初、作者も正しく理解していませんでした。
まちのでんきや「Kさん、給湯温度は60度に…それが熱いようならそれ以下に…(決まったことではありませんが)」
Kさん「えぇ?60度なんて、そんなお風呂に入ったら、火傷して…。」
どう説明したらいいでしょうか。
お風呂について。風呂温度と給湯温度の違いを教えてください。(ヤフー知恵袋より)
給湯温度は、60度から下げると、いきなり48度になります。
先の報道を聞いたとき、一瞬ハッとしたのは、『もしかしたら、給湯器の仕様の誤解ではないだろうか?』と思ったことでした。
Kさんとは逆のケースで、給湯温度を60度に、熱いと思ったときは48度にというから、48度にするところを、うっかり風呂温度を48度にした?…まさか(汗)。
高齢者に限りませんが、時々とんでもないことをしてしまったケースに遭遇します。
お得意様のTさん。
流し元照明にコンセントがあるので、そこに掃除機の電源プラグを差し込んで使用していたところ、気が付くとブレーカーが落ち…。
聞けば、掃除機に350ワットと表記があり、照明には「500ワットまで」と書いてあるので使用は問題ないと思ったそうですが、大きな誤解です。
掃除機の350ワットというのは、掃除機の能力を示す吸い込み仕事率のことで、消費電力は1000ワットでした。
当然、照明のコンセントは、使用に耐えられる構造ではないということです。
万一のことがあったら、うっかりでは済まされません。
つくづく、家電ライフには、ひいては健全な日常生活には、お節介な世話人が必要ということでしょうか。
その一役を担うのが、まちのでんきやさんというわけです(手前味噌でスミマセン)。