2018年5月14日月曜日

福祉施設の死亡事故から~なさそうでありそうなトラブル~


 テレビであまり大々的には報道されなかったのですが、このニュースが気になりました。

 福祉施設浴場で男性2人死亡 浴槽で浮いているのを発見…(西日本新聞のサイトより)

 (記事より)

 (前略)福祉施設(中略)の浴場で、高齢男性2人が心肺停止の状態で浴槽に浮いているのが発見された。

 

 (中略)発見時、お湯が出る蛇口が開いており、浴槽の温度は約48度だった(後略)。

 お湯の蛇口が開いていたというのですから、温度が上昇したのに、ご高齢ということもあり、温度変化に気づきにくく…
 
 事故なのでしょう。

 ただ、浴槽温度48度というところに、引っ掛かりを覚えました。

 

 48度といえば…。

 お得意様のKさん。

 シャワーの温度がぬるいとのことで出動しました。

 出動は何度も何度も。

 

 それは、給湯器の仕様における盲点でした。

 Kさんが使用しておられる給湯器は、風呂温度と給湯温度というそれぞれの設定があり、Kさんはぬるめのお風呂がいいとのことで、設定温度を38度に設定するのが日常でした。

 ところが訪問時、給湯温度が38度。

 

 給湯温度を風呂温度と勘違いし、設定を38度にしていたことが原因でした。
 
 給湯温度、つまり、シャワーから出るお湯の温度が最高でも38度、それではぬるいのは無理もありません。

 実は、この誤解、最初、作者も正しく理解していませんでした。

 
 
 まちのでんきや「Kさん、給湯温度は60度に…それが熱いようならそれ以下に…(決まったことではありませんが)」

 Kさん「えぇ?60度なんて、そんなお風呂に入ったら、火傷して…。」

 どう説明したらいいでしょうか。 

 お風呂について。風呂温度と給湯温度の違いを教えてください。(ヤフー知恵袋より)

 

 給湯温度は、60度から下げると、いきなり48度になります。

 先の報道を聞いたとき、一瞬ハッとしたのは、『もしかしたら、給湯器の仕様の誤解ではないだろうか?』と思ったことでした。

 Kさんとは逆のケースで、給湯温度を60度に、熱いと思ったときは48度にというから、48度にするところを、うっかり風呂温度を48度にした?…まさか(汗)。

 

 高齢者に限りませんが、時々とんでもないことをしてしまったケースに遭遇します。

 お得意様のTさん。

 流し元照明にコンセントがあるので、そこに掃除機の電源プラグを差し込んで使用していたところ、気が付くとブレーカーが落ち…。

 

 聞けば、掃除機に350ワットと表記があり、照明には「500ワットまで」と書いてあるので使用は問題ないと思ったそうですが、大きな誤解です。

 掃除機の350ワットというのは、掃除機の能力を示す吸い込み仕事率のことで、消費電力は1000ワットでした。

 当然、照明のコンセントは、使用に耐えられる構造ではないということです。

 

 万一のことがあったら、うっかりでは済まされません。

 つくづく、家電ライフには、ひいては健全な日常生活には、お節介な世話人が必要ということでしょうか。

 その一役を担うのが、まちのでんきやさんというわけです(手前味噌でスミマセン)。