6月某日、とあるフェア(家電メーカー主催の合同展示会)でのできごと。
お得意様のNさん母娘が、フェア会場にご来場いただきました。
Nさんといえば、これまで旦那様が一人でフェアにご来場されていました。
(画像はイメージです)
(回想)Nさんの旦那様「私は、こういうフェアを見て廻るのが楽しくて…。」
見て帰るだけの時もあれば、家電を購入されることもありました。
(6月某日)Nさんの娘さん「私、ここ(フェア)来たの初めてです。」
Nさんは、Nさんご夫妻と娘さんの三人暮らしですが、家電に関しては、ご夫妻の買い物と娘のAさんとは、配達業者が違っていました。
ご夫妻の家電は、まちのでんきやである筆者から。
娘のAさんの家電(テレビやエアコン)は…どこからでしょう(汗)。
Nさん宅では、Aさんと顔は合わせ、挨拶はするものの、こと、家電に関しては、同じお宅でも違うワールドがあることを長年感じていました。
その後、Nさんの旦那様は、施設に一時入所で入られ、筆者は、テレビをご自宅から施設へ運び、設置しました。
退所の際は、また引き上げ、ご自宅に設置しました。
娘のAさんは、お父様の老いに接したからか、筆者の働きぶりを見ていたからかわかりませんが、いつの間にか、筆者との会話が増えるようになっていました。
そんな矢先、思いもかけないNさん母娘のフェアご来場でした。
あたりまえのことですが、母娘で仲良く会話され、あぁ、やっぱり親子だなぁと。
こちらとしては、家電を軸に、勝手に壁があると決めつけていましたが、それは勝手な妄想であって、親子は親子です。
フェアで、調理器具の実演コーナーで立ち止まられ、母娘で熱心に聞いておられました。
娘のAさんが欲しそうで、それをお母様が制止しているような感じがありました。
これまでとは逆(それも妄想か)のようでした。
お話しぶりでは、お母様ももうご高齢で、台所を仕切っているのは、大部分が娘のAさんのようでした。
それもあり、ついには調理器具をご購入いただきました。
『えぇ?!こんな展開もあるんだ!!』
合同展示会の醍醐味は、日常ではあり得ないダイナミックなエピソードが誕生することですが、それとは別に、子世代であるAさんが主導して、親世代のお母様を制するように、街の電器店から調理器具を購入されたということに、なにか胸が熱くなる想いを感じました。
旦那様、今は体調を崩され、入院されているとのことですが、一日も早く快復され、ご自宅に戻られますように。
Nさん、フェアご来場、そして、調理器具のお買い上げ、ありがとうございました。